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2009年9 月 のアーカイブ

早稲田摂陵中学校・高等学校の塾対象入試説明会より

090930支援室だより

昨日、大阪府茨城市にある早稲田摂陵中学校・高等学校の塾対象入試説明会が、横浜であり、藁谷校長先生、入試担当の齋藤先生により、教育方針から来年度の入試についての説明がありました。

以前に、海外子女.comの会員の方向けメールマガジンでも触れたことがありますし、ご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、この学校が早稲田大学の系属となったのは、本年(2009年)からです。
昭和37年に設立された大阪繊維工業高等学校を母体として、昨年度までは、摂陵中学校・高等学校として地域に根ざし、1人ひとりを大切にした、人間教育に取り組んでいました。これまでの面倒見のよさに、早稲田大学の系属校として、早稲田大学建学の理念を融合させ、「地域社会に貢献する人材の育成、国際社会に貢献する人材の育成」を目標に、新しい学校に生まれ変わりつつあります。

【系属校の特色】

●早稲田大学との中高大連携プログラム
早稲田大学の教育理念・目標を共有するための連携プログラムがあり、有意義で高いレベルの教育が受けられる。
たとえば、「国際理解教育」。同じく、早稲田大学系属校であるシンガポール校や540にのぼる海外提携校との交流、スイス・ツーク州留学など、多彩な国際理解教育プログラムが用意されています。
また、早稲田大学の理科教育プログラム「未来の科学者養成講座」に、長期休暇を使って参加し、将来の科学技術者への意欲、能力を開花させることができます。IT環境でいえば、教室から早稲田大学の図書館を利用できるシステムなど、系属校でなければかなわない大学との連携が可能です。

●早稲田大学への推薦枠と、難関国公立大学進学
早稲田大学の系属校として、中学入学者、高校入学者のそれぞれに早稲田大学の推薦枠がそれぞれ約40名用意されています。また、中学入学者には、α(80名定員)・β(40名定員)の2つのクラスがあり、αクラスでは、京大・阪大をはじめとした難関国公立・私立大学進学を、βクラスでは、東大・京大をはじめとした難関国公立・私立大学進学を、それぞれ目指した教育プログラムが用意されています。高校入学者は、入試パターンによって「全国型クラス」「5教科型クラス」「3教科型クラス」に分かれ、2年次に「ゆるやかな」文理分けが行われます。

早稲田大学との連携プログラムによって、他にはない厚みと広がりのある教育に接することができ、早稲田大学進学も、国公立をはじめとした他大学への進学も視野に入れて、じっくりと今の自分と、また、社会と向き合う時間をもちながら、自分の将来像を確立していける学校なのではないかと思います。

【共学化】
中学校・高等学校共に、H22年度より共学化となります。これによって、女子を受け入れるための環境面、施設面の整備を進めています。募集定員には、男女による区別はありません。

【寮】
全国型入試を実施することにより、広く日本全国から集う生徒のための寮(仮称:Waseda House)を建設しています。写真参照
帰国生にとっても、寮のある学校は、入学後の海外再赴任の可能性がある場合や、任期を残しての受験を選択するうえで、志望校選択の重要な要素になるのではないでしょうか。

【中学校】

【中学校】

【中学校】

では、来年度の入試要項についてご紹介いたします。
以下の表をご参照ください。

【中学校】

平成22年度入試日程(予定)

募集人数 男女合わせて約120名

入試日 入試区分 クラス 募集人数 早稲田推薦枠 受験会場
1/16(土) 活動実績重視型入試(専願) α(アルファ)クラス 10名 (※2) 本校
1/16(土) 一般入試A α(アルファ)クラス (※1) (※2) 本校
1/18(月) 一般入試B α(アルファ)クラス (※1) (※2) 本校
1/18(月) 全国型入試A β(ベータ)クラス (※3) (※4) 本校、早稲田大学所沢キャンパス、他
2/5(金) 全国型入試B β(ベータ)クラス (※3) (※4) 本校、早稲田大学本部キャンパス、他

(※1)合わせて70名

(※2)合わせて20名程度

(※3)合わせて40名

(※4)合わせて20名程度

*すべての入試日で重複受験が可能です。

*全国型入試Aについては、希望調査のうえ、α(アルファ)クラスへの「回し合格」があります。

*指定校入試で若干名を募集します。

*詳しくは募集要項(8月発表予定)などで必ずご確認ください。

入試方法

入試区分 試験科目 入試方法
一般入試A・B 4教科(国・算・理・社)または3教科(国・算・理)の選択 学科試験による選抜方式一般入試Aでは専願と併願で、合格基準点に差を設けます。
活動実績重視型入試 4教科(国・算・理・社)または3教科(国・算・理)の選択+面接+活動実績 本校を専願とし、特定分野で才能を発揮する生徒を対象とした試験。活動実績については、事前にお問い合わせください。(活動実績例: 英検、漢検、書道、スポーツ、帰国生徒など)
全国型入試A・B 4教科(国・算・理・社)または3教科(国・算・理)の選択 早稲田大学系属校である本校を志望する全国の生徒を対象とした、学科試験よる選抜方式。

【高等学校】

【高等学校】

平成22年度入試日程(予定)

募集人数 男女合わせて約180名

入試日 入試区分 クラス 募集人数 早稲田推薦枠 受験会場
2/7(日) 全国型入試A〔大阪府・京都府・兵庫県の中学在籍生徒は除く〕 全国型 (※5) (※6) 早稲田大学所沢キャンパス 他
2/10(水) 全国型入試B 全国型 (※5) (※6) 本校、早稲田大学本部キャンパス 他
2/10(水) 一般入試〔5科型〕 5科型 35名 10名程度 本校
2/10(水) 一般入試〔3科型〕 3科型 40名 若干名 本校
2/10(水) 活動実績重視型入試(専願) 3科型 35名 若干名 本校

(※5)合わせて70名

(※6)合わせて30名程度

*全国型入試B、一般入試5科型、一般入試3科型については、希望調査のうえ、「回し合格」があります。

*指定校入試で若干名を募集します。

*詳しくは募集要項(8月発表予定)などで必ずご確認ください。

入試方法

入試区分 試験科目 入試方法
一般入試 5教科(国・社・数・理・英) 学科試験による選抜方式※入試成績により3科型クラスへの「回し合格」があります。
一般入試 3教科(国・数・英) 学科試験による選抜方式。
活動実績重視型入試 3教科(国・数・英)+面接+活動実績 本校を専願とし、特定分野で才能を発揮する生徒を対象とした試験。活動実績については事前にお問い合わせください。

(活動実績例:英検、漢検、書道、スポーツ、帰国生など)

全国型入試A 3教科(国・数・英) 早稲田大学系属校である本校を志望する全国の受験生を対象とした、学科試験による選抜試験方式。※大阪府・京都府・兵庫県の中学校に在籍する生徒は受験できません。
全国型入試B 3教科(国・数・英) 早稲田大学系属校である本校を志望する京阪神を中心とした受験生を対象とした、学科試験による選抜試験方式。※入試成績により5科型クラス、3科型クラスへの「回し合格」があります。


【帰国生について】

入試区分が細分化されているので、わかりづらいかとも思いますが、今回は帰国生の入試についてのみ触れます。

帰国生は、まず、中学:1/16(土)、高校:2/12(水)の「活動実績重視型入試」で、受験することになります。条件としては、海外在住経験1年以上など、となっていますが、活動実績や取得資格などが重視されますので、英語に関する資格、スコアのほかに、海外でのボランティア活動や、英語以外の言語学習経歴などがある場合には有利に働くのではないでしょうか。
注意点は、中学で「活動実績重視型」で入学する場合、αクラスでの入学(入学後のβクラスへの変更はなし)となるので、いったん、入学資格を得たうえで、後日ある一般、もしくは、全国型入試でβクラスの合格を目指すことも視野に入れておいたほうがよいでしょう。

最後に入試説明会日程をご紹介いたします。

●中学入試説明会
1)10月3日(土)10:30~
2)11月1日(日)10:30~
3)11月28日(土)10:30~

●高校入試説明会 ※1回目は9月26日(土)に終了
2)10月24日(土)14:00~
3)11月21日(土)14:00~
4)12月12日(土)10:30~

※場所はいずれも本校 学園生徒会館です。
教育方針や、入試要項などの詳細は、学校webサイトで。http://www.setsuryo.ed.jp/

読ませたい一冊Part III

090925支援室だより

読書の秋、ですね。熱帯地方に住んでいらっしゃる方、南半球でお過ごしの方、「ぜ~ん、ぜん」なんて言わないでくださいね。日本は、朝晩すっかり涼しくなって、半そででは肌寒さを感じる季節になりました。今日は、算数にみる日本語表現はお休みして、読書の秋にちなんで、本のご紹介をしたいと思います。

8月21日(金)の、このコーナーで、「2009年 中学入試 人気作家(文学編)」と題して、今年の入試で出題の多かった作家をご紹介いたしました。おさらいです。
【2009年 出題の多かった作家】
1.重松清 11校(共立女子第二・慶應普通部・城西川越・成蹊・江戸川学園取手ほか)
2.椰月美智子 5校(慶應湘南藤沢・湘南白百合学園・東邦大東邦・頌栄女子学院・平成埼玉)
3.あさのあつこ 4校(田園調布学園・市川・頴明館・女子美術大)
3.石田衣良 4校(渋谷教育渋谷・早稲田・淑徳与野・富士見)
3.樫崎茜 4校(実践女子学園・栄東・豊島岡女子学園・和洋九段女子)
3.梨木香歩 4校(関東学院六浦・共栄学園・東海大浦安・麗澤)
7.瀬尾まいこ 3校(白百合学園・森村学園・麻布)
7.森絵都 3校(城北埼玉・足立学園・日大豊山女子)
相変わらず人気上位の方は、例年出題の多く見られる作品を書かれています。今日は、1位の「重松清」さんの短編集「小学五年生」です。
「人生で大事なものは、みんな、この季節にあった。」
「十歳もしくは十一歳。男子。意外とおとなで、やっぱり子ども。」

「半パン・デイズ」「卒業ホームラン」、重松作品を読んでいつも感じることは、この人は、少年のままの感性で、世の中を、社会を見つめていて、「大人って何なの?」という問いかけが、中年となった今でも頭の中にこびりついて離れない人なんだな、ということです。だから、この「小学五年生」に収録されている17の作品も、すべて、小学五年生の「少年」が主人公なんですが、「大人たちよ、小学五年生の頃、大人の入り口とまでは行かないまでも、ちょっといろんな感性が少しずつ枝葉を広げ出した頃に、君たちが夢想していた大人の世界とはなんだったの?」というメッセージなのではないかと思うのです。誰しもがそうだったとは思いませんが(重松さんとわたしは同世代)、確かに、この人の感性は、「十歳もしくは十一歳」だったときの日常が原体験となっており、旺盛かつ秀逸な執筆活動を可能たらしめるものになっているのでしょう。
フィクションでありながら、ひょっとしたら自分の身近に、実際にいたかも、あるいは、いるかもしれない錯覚を感じてしまう、それぞれのストーリー。まだまだ子どもだけれども、すこしずつ大人に近づいていく、そんな中途半端で、多感な頃。悲しいとか、切ないとか、それまでは対象にならなかったことに、それまでに感じたこともなかった想いが湧き上がってきて、その想いがうまく表現できない、そんな年頃なんでしょうか。重松清氏が、そんな微妙で、繊細な小学五年生の、心のひだを、十七のストーリーにのせて、ユーモアと涙でつむぎ出していきます。


「少年は桜の木を振り向いた。目を細め、まなざしの焦点をゆるめても、緑色の葉っぱはピンク色の花には変わらない。来年のお花見の頃には、たぶん、この町のことはあまり思いださなくなっているだろうな、と思った。」(【葉桜】より)

「おとなの男のひとが、通りの先を歩いていた。
その背中を見たとき、息が詰まりそうになった。
思わず駆けだして、思わず声を上げた。
『お父さん!』
聞こえなかったのか、男のひとは振り向かずに歩きつづける。でも、後ろ姿も、歩き方も、体型や髪型も、そっくり―だった。
お父さんはもう死んだ。もういない。いるはずがない。あたりまえの理屈が一瞬にして吹き飛んだ。
『お父さん! お父さん! お父さ-ん!』」(【ケンタのたそがれ】より)

「『でも、あんたもだんだん体つきががっしりしてきたね』
少年は背中を向けたまま、お風呂の外の砂利をつまんではお湯に落としていく。
『一緒にお風呂に入るのって、もう最後の最後なんだろうね、これが』
大きめの石を選んで、ぼちゃん、と音を立ててお湯に落とした。
『今年も、よろしくね』
母の声が、変わった」(【川湯にて】より)
「少年はタオルをねじって細くした―いつも祖父がそうしたように。
額にきつく巻き付けた。
水道の水で濯ぎきれなかった潮のにおいが鼻をくすぐった。おじいちゃんのにおいだ、と思った。」(【タオル】より)
無粋ではありますが、収録された作品の中から、「南小、フォーエバー」(慶応普通部)「タオル」(麻布)など、中学受験でも過去に出題されていますので、付記しておきます。

算数にみる日本語(小学4年生編)Part III

090922支援室だより

小学校4年生編のPart IIIです。上巻の残り2つの単元「4)折れ線グラフ」「5)三角形と角」の日本語表現をご紹介いたします。※★はすべて教科書の表現です。

4)折れ線グラフ

見出しは、
★かわり方を見やすく表そう
で、日本とシドニーの「1年間の気温のかわり方」が表で紹介されています。つづいて、
★かわり方のようすがわかりやすい表し方について考えていこう。
と続いて、
★気温のように、かわっていくもののようすを表すには、折れ線グラフを使います。
という流れで導入です。
この単元での特筆すべき表現はあまり見当たらないのですが、
★横のじくは、何を表していますか。また、たてのじくは、何を表していますか。
に見られる「じく(軸)」ぐらいでしょうか。

※ 教科書の表現から話が逸れますが、中学受験カリキュラムでは、小4になると、雨温図(うおんず)が登場します。雨温図とは、主要都市の「降雨量」を「棒グラフ」で、「気温」を「折れ線グラフ」で、それぞれ月の平均をとり、1つのグラフの中で表したものです。気温の変化とその特徴を読み取るには、「折れ線グラフ」理解が必要になります。

5)三角形と角

「三角形」は三年生で既習内容ですが、ここでは、「二等辺三角形」「正三角形」「角(かく)」を学習します。

以下、教科書の説明部分です。
★2つの辺の長さが等しい三角形を、二等辺三角形(にとうへんさんかくけい)といいます。
★また、3つの辺の長さが等しい三角形を、正三角形(せいさんかくけい)といいます。
つづいて、「角(かく)」の学習です。
★1つのちょう点からでている2つの辺がつくる形を、角(かく)といいます。
文だけ読むと、わかりづらいですね~。教科書では、ちゃんと図解してあります。では、角度のほうの説明はどうでしょうか?
★角をつくっている辺の開きぐあいを、角の大きさといいます。
ここでは、「角度」という表現は出てきません!「角の大きさ」なんですね。
★角の大きさは、辺の長さにかんけいなく、辺の開きぐあいだけできまります。
なんて説明もあります。これも、図解がなければ、文だけで理解するのはちょっと難しいかも・・・・・・。

そして最後に、
★角の大きさをはかるには、分度器(ぶんどき)を使います。
から
★直角を90に等分した1つぶんを1度といい、1°と書きます。度は、角の大きさを表す単位(たんい)です。また、角の大きさのことを、角度ともいいます。
★1直角=90°

ここで、やっと「角度」の登場です。
わたしは、諸外国の算数カリキュラムについて知識がないのですが、日本以外の国がどの学年で、どんなふうに算数を学習しているのか、この記事を連載しだしてから、とても興味がわいてきました。よく算数については、中学のはじめくらいまでは、日本のカリキュラムが進んでいるという話を聞きますが、こうした図形の学習などもそうなんでしょうか。日本では、学校カリキュラムのほかに、中学受験カリキュラムという特殊な世界があるので(特に算数)、諸外国とどれくらいの相違があるのか知りたくなりました。

算数にみる日本語(小学4年生編)Part II

090922支援室だより

「算数にみる日本語」は、前回9月16日(水)に小学校4年生編のPart Iをお届けいたしました。本日はその続編です。

3)わり算の筆算(1)

わり算は、小学校3年生の最も重要な単元で、2ケタ÷1ケタのわり算について、あまりのある計算までを学習することはすでにご紹介したとおりです。4年生では、まず、「何十、何百のわり算」を学習し、続いて「ひっ算」を学びます。ひっ算の導入部分です。
★52まいの色紙を、4人で同じ数ずつ分けます。1人ぶんは何まいになりますか。
これが最初の問です。
★計算のしかたを考えよう。
となり、
★1)はじめに10のたばを分ける。
10|10|10|10|・・・のこり10と2
2)のこりの10と2の12まいを4人で分ける。
12÷4=3(3年生で学習済み)
1人分は13まい。

というふうに、計算のしかたを理解させます。つづいて、ひっ算のしかたです。ここは、教科書では、ちゃんと図解して説明してありますが、ここでは、日本語での表現を紹介していますので、図解に出てくる日本語表現を順番に書いておきます。
「十の位の計算」
1)十の位の5を4でわり、1を十の位に「たてる」
2)4と1を「かける」
3)5から4を「ひく」
4)一のくらいの2を「おろす」

「一の位の計算」
5)12を4でわり、3を一の位に「たてる」
6)4と3を「かける」
7)12から12を「ひく」

世界各国によって、わり算のひっ算の方法は異なることと思います。日本では、皆様ご存知のとおり、上記の「たてる」⇒「かける」⇒「ひく」⇒「おろす」⇒「たてる」⇒「かける」⇒「ひく」というアルゴリズムをしっかり身につけること、ここでの到達目標です。弊社の小学生部門でも、「たてかけひきお」くん登場! みたいなのりで、繰り返し演習することで、この計算手順を定着させます。教科書では、このあと、3ケタのわり算のひっ算を学習しますが、3ケタの計算では、割られる数の百の位が割る数よりも小さい場合の、説明部分の日本語をご紹介しましょう。

★256÷4のひっ算のしかた
「百の位の計算」
1)2÷4だから、百の位に答えはたたない。
「十の位の計算」
2)25÷4で、十の位に6を「たてる」。25÷4=6あまり1
「一の位の計算」
3)6をおろす。16÷4で、一の位に4を「たてる」。16÷4=4

そして、ポイントの部分です。
★わられる数のいちばん左の位の数が、わる数より小さいときは、つぎの位までとって計算をはじめます。
う~ん、文だけをとってみると、なんだかわかりづらい説明です。この場合は、「いちばん左の位」が「百の位」なので、百の位=2が、わる数=4より小さいので、「つぎの位」=「十の位」までみて、つまり、25までみて、4でわってみよう、ということの説明です。

2010年 帰国生入試トピックス(國學院久我山中学高等学校)

090921支援室だより

本日は、2010年度帰国生入試トピックス5回目、「國學院久我山中学高等学校」の帰国生入試要項をご紹介いたします。同校では、これまで帰国生のための特別入試は実施していませんでした。しかしながら、中高をあわせた在校生の中には、すでに、80数名の帰国生がおり、また、今後のニーズの増加を視野に入れて、来年度より帰国生入試を始めることになったようです。

ご存知の方も多いと思いますが、國學院大學の付属校であり、その特典として、文学部・経済学部・法学部・神道文化学部・人間開発部の各学部への「優先入学制度」があるものの、多くの在校生が、国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指す進学校です。平成20年度からは中学において、東大・一橋をはじめとした最難関大学への現役合格をより一層強化するための、「STクラス(特進クラス)」を設置しました(入学試験を午後に設置)。平成21年度の大学進学実績では、東京大学3(2)、京都大学1(1)、一橋大学4(4)、東工大4(4)など国公立大学で81(60)、早稲田大学124(87)、慶應義塾大学46(31)など、難関国公立、私立大学に多くの合格者を出しています(カッコ内は現役)。
詳細は、以下のURL(http://www.kugayama-h.ed.jp)をご参照いただくとして、帰国生入試に関する要項をご紹介いたします。

【中学募集要項概要】
●募集人員:男女とも若干名
●出願資格:次の(1)~(3)までの用件をすべて満たしていること
(1)平成22年3月小学校卒業見込みの者
(日本人学校・現地校・インターナショナルスクールなど)
(2)海外在留期間が1年以上あり、平成19年4月以降に帰国、または、帰国予定の者
(3)本校の教育を支障なく受けられる者

●出願書類
(1)入学志願票
(2)成績通知書、または成績証明書
(3)海外在留証明書(国内インターナショナルスクール出身者は不要)
(4)志願理由書(日本語で記入)

●出願方法
上記(1)~(4)の書類をそろえ、受験料(22,000円)とともに学校窓口にて出願してください。

●出願期間
平成21年12月1日(火)~12月18日(金)9:00~12:00 ※日曜日を除く

●入学試験
平成22年1月17日(日)

●試験科目:次の(1)(2)から選択
(1)算数・国語(各50分・100点)+面接
(2)算数・英語(各50分・100点)+面接
※父母面接あり

●合格発表
平成22年1月17日(日)16:00~17:00 校内にて掲示

【高校募集要項概要】
●募集人員:男女とも若干名
●出願資格:次の(1)~(3)までの用件をすべて満たしていること
(1)平成22年3月小学校卒業見込みの者
(日本人学校・現地校・インターナショナルスクールなど)
(2)海外在留期間が1年以上あり、平成19年4月以降に帰国、または、帰国予定の者
(3)本校の教育を支障なく受けられる者

●出願書類
(1)入学志願票
(2)成績通知書、または成績証明書
(3)海外在留証明書(国内インターナショナルスクール出身者は不要)
(4)志願理由書(日本語で記入)

●出願方法
上記(1)~(4)の書類をそろえ、受験料(22,000円)とともに学校窓口にて出願してください。

●出願期間
平成21年12月1日(火)~12月18日(金)9:00~12:00 ※日曜日を除く

●入学試験
平成22年1月22日(金) ※推薦入試と同一日で別試験

●試験科目
国語・英語・数学+面接
※父母面接あり

●合格発表
平成22年1月23日(土)10:00~11:00 校内にて掲示

本日掲載している内容は、概要です。詳細は、学校サイト(http://www.kugayama-h.ed.jp)で必ずご確認ください。また、当サイトの学校基本情報へも、おって、情報を追加してまいります。

将来的にどうなるかはわかりませんが、初年度にあたる22年度入学試験の出願資格が比較的緩いことと、中学・高校共に、1月に試験があるという点は、通学圏内にご帰国(またはご帰国予定)の方にとっては、朗報ではないでしょうか。

國學院久我山は、男女が別クラスで授業を受ける、いわゆる「別学校」ですが、クラブ活動や年間行事を男女が協力して行うという取り組みも行われていますので、ご興味のある方は、ぜひ、学校にお問い合わせしてみてください。

最後に学校説明会情報を。

●中学校
第1回:10月10日(土)※定員により締切り
第2回:11月29日(日) 14:00~15:30 調布グリーンホールにて

中学校 【STクラス】説明会:11月7日(土) 14:00~15:00

●高等学校
第1回 10月17日(土) 14:30~16:00 本校にて
第2回 11月29日(日) 10:30~12:00 調布グリーンホールにて

算数にみる日本語(小学4年生編)Part I

090916支援室だより

算数にみる日本語(小学4年生編)Part I

今日から「算数にみる日本語」は、4年生に入ります。2年生の最大の目標が、「かけ算の九九」、3年生の目標が、「わり算の導入」。では、4年生ではなにかといいますと、現行の指導要領では、「小数と分数」です。これまでは整数のみの計算でしたが、整数での四則演算(加減乗除)の基礎がしっかりできていないと、小数・分数の計算で躓く可能性が実に高くなります。大学で教鞭をとる知人の経済学准教授が、「分数を計算できない大学生」を嘆いていました。この導入の時期にしっかりと基本をマスターしなければ、将来にも影響を及ぼしかねません。下巻のところで改めて触れていきたいと思います。

この「小数・分数」の計算は、下巻で登場します。まずは上巻のカリキュラムです。

1)千より大きい数(億・兆)
2)まるい形を調べよう(円・球)
3)わり算の筆算(1)
4)折れ線グラフ
5)三角形と角

後期に比べて、前期の内容のほうが、3年生からの継続学習的な単元で、復習しながら、発展的な内容に踏み込むようなカリキュラムが組まれています。
★のついた文はすべて教科書での表現です。

1)千より大きい数
3年生までは、万の位までの学習でしたが、ここで、「億」「兆」の位を学習します。
先日、3年生の学習「大きな数」で述べたとおり、英語での数の区切り方は、「0」3つですね。日本語では、位がいくつになろうが、「0」4つで区切って覚えるようにしてください。どんなに数が大きくなっても、理解しやすくなります。教科書でも、4区切りでスペースを使って、視覚的に理解しやすいようになっています。

10・・・十
100・・・百
1000・・・千
10000・・・一万
10|0000・・・十万
100|0000・・・百万
1000|0000・・・千万
1|0000|0000・・・一億
10|0000|0000・・・十億
100|0000|0000・・・百億
1000|0000|0000・・・千億
1|0000|0000|0000・・・一兆
10|0000|0000|0000・・・十兆
100|0000|0000|0000・・・百兆
1000|0000|0000|0000・・・千兆

教科書の表現です。
★千万の10倍を一億といい、100000000と書きます。また、一億の10倍を十億、十億の10倍を百億、百億の10倍を千億といいます。
★千億の10倍を一兆といい、1000000000000と書きます。
★3021300000000円は、「三兆二百十三億」円と読みます。

★大きい数は、右から4けたごとに区切ると読みやすいね。
↑最後の一文は、もっと目立つように書けばよいものを、ページの右端に小さく書かれています。

続いて
2)丸い形を調べよう
★まるい形を円(えん)といいます。

大人にしてみれば、なんでもないことですが、小学校低学年では、長方形は「ながしかく」、正方形は「ましかく」というように、「円」も、4年生ではじめて知る呼び方です。円に関する名称は、ここでは、「半径・直径・中心」を学びます。「円周」はまだ登場しません。
★円のまん中の点を、円の中心といいます。また、中心から円のまわりまでひいた直線を、半径といいます。

これが、「半径」「中心」の説明です。
★中心を通り、円のまわりからまわりまでひいた直線を、直径といいます。直径の長さは、半径の2倍になっています。

★ボールのように、どこから見ても円に見える形を、球といいます。
★球を半分に切ったときの切り口の円の中心、半径、直径を、それぞれ球の中心、半径、直径といいます。

次回につづきます。

算数にみる日本語(小学3年生編)Part IV

090914支援室だより

算数にみる日本語(小学3年生編)Part IV

本日は、小学校3年生の下巻です。単元のご紹介からです。
1)大きな数
2)かけ算のひっ算(1)※(×1ケタ)
3)箱の形(立方体・直方体)
4)重さ
5)かけ算のひっ算(2)※(×2ケタ)
6)そろばん
7)3年のまとめ

この中から1)大きな数 3)箱の形 7)3年のまとめ にみる日本語での表現をご紹介いたします。

1)大きな数
ここで学習する大きな数は、「万」の単位までです。「億」の数はまだ出てきません。ご存知のとおり、日本語での数の数え方と外国のそれとは、大きくことなります。英語の場合しかわかりませんが、英語では、「0」が3つで区切って読み方が変わりますよね。「1,000」で「thousand」、「1,000,000」で「million」、「1,000,000,000」で「billion」というふうに。しかし、日本では、「0」4つで区切っていくと理解しやすくなります。
10・・・十
100・・・百
1000・・・千
10000・・・一万
10|0000・・・十万
100|0000・・・百万
1000|0000・・・千万
1|0000|0000・・・一億

ともかく、子どもたちは、身の回りで実感のない大きな数を理解することが国内にいてもなかなかたいへんです。現地校や国際校で、英語による数の区切りに慣れているお子さまがたには、この違いをまずはうまく理解してほしいです。

では、教科書です。
【万の位】
★「10000を2つ集めた数を二万といいます。二万と四千三百十五をあわせた数を二万四千三百十五といいます。」

★24315の2は、一万の位の数字です。
つづいて、東京都の人口が登場します。⇒「12082143」
★一万の位から左へじゅんに、十万の位、百万の位、千万の位といいます。12082143は、千二百八万二千百四十三とよみます。

3)箱の形
この単元では、直方体や立方体ということばは出てきません。ひたすら、「箱の形」です。直方体・立方体は、6年での学習内容になります。ですので、ここでは、まず立体を理解することが学習の目標です。ここで登場する用語は、「面」(めん)です。箱の形では、面の数が6つということを理解します。そして、教科書での問題は、
★箱の形には、辺が□、ちょう点が□あります。
というのがありますね。最後に、「3年のまとめ」の文章題をご紹介いたします。

★450430について答えましょう。
(1)左の4は、右の4の何倍の大きさを表しているでしょうか。
(2)この数は、45万よりどれだけ大きいでしょうか。
(3)この数の10倍の数を書きましょう。
(4)この数を10でわった数を書きましょう。

★花だんをつくるのにれんがを60こ運びます。1回に8こずつ運ぶと、何回で運び終わるでしょうか。

★牛にゅうが800mlあります。1日に150mlずつ3日間飲みました。牛にゅうは、後どれだけ残っているでしょうか。

算数にみる日本語(小学3年生編)Part III

090911支援室だより

算数にみる日本語(小学3年生編)Part III

本日は、小学校3年生上巻の「わり算」以外の単元にみる日本語表現をご紹介しましょう。

4)直角と三角形・四角形

2年生の下巻で、「三角形・四角形」を学習しますが、ここでは、直角三角形・長方形・正方形の学習です。まずは、「直角」の説明から。★はすべて、教科書の問いや説明です。

★黒板のかどにぴっったりおける形を、紙を使ってつくりましょう。
↓※丸い紙を四つに折った絵を見せて
★上のようにしてできたかどの形を直角といいます。

これが、「直角」の説明です。「角度」はこれ以降に出てきますので、今の段階では、図を使って視覚的に直角を理解させることになります。
つぎに登場するのは、四角形です。

★かどがみんな直角になっている四角形を長方形といいます。
★かどがみんな直角で、辺の長さがみんな同じ四角形を正方形といいます。

そして、直角三角形の紹介です。

★直角のかどのある三角形を直角三角形といいます。

ここまでがこの単元で確認しておきたい日本語での表現でしょうか。

つづいては、「長さ」の単元です。
6)長さ
「道のりときょり」
読者のみなさんは、この違いをおわかりでしょうか。

以下教科書での説明です。
★道にそってはかった長さを道のりといいます。
★まっすぐにはかった長さをきょりといいます。
つまり、「道のり」は実際にたどり着くまでに通った道の長さであり、「きょり」は、通り道は関係なしに直線で2点を結んだときの長さということなんですね。

それはそうと、現在海外でお住まいのみなさまの、日常生活における長さの単位はなんでしょうか。
世界的に「メートル」は標準ではないのではないかとふと思ったものですから。そうすると、国内にいるわたしたちが、たとえば、「5feet6inches」などという長さが感覚的につかめないのと同様に、「メートル、センチメートル、ミリメートル」をふだんの生活の中で使っていない子どもたちにとって、その長さを感覚で理解することも難しいのではないでしょうか。ものさしや、巻尺などを使って、ふだんから「メートル」での感覚を身につけてほしいですね。

上巻の最後は「水のかさ」です。
9)水のかさ
この単元では、「リットル」「デシリットル」「ミリリットル」を学習します。「かさ」を表す単位ですね。表現の問題のほかに、「長さ」の単位同様、日常生活の中で、感覚で理解できるようにしておくことが大切です。
では、教科書での解説・設問です。

「リットルの説明」
★水などのかさをはかるには、1リットルますを使います。1リットルは1ℓと書きます。

※挿入してある図では、どうみてもビーカーなんですけど、表現では「ます」になっていますね。わたしたちの感覚では、「ます」というと四角くて、ヒノキかなんかでできたお酒を飲むものって感じですけど。

「デシリットルの説明」
★1ℓを同じかさに10に分けた1つぶんのかさを1デシリットルといい、1㎗と書きます。1ℓは10㎗です。1ℓ=10㎗

日常生活でほとんどお目にかかることのない「デシリットル」。1リットルの牛乳を10杯にわけるか、500mlの牛乳を5杯にわけて、かさを実感させるほかないですかね。日の目をみない単位ですね。でも、日本の教科書から消えることはありません。海外では使われているのでしょうか?

「ミリリットルの説明」
★かさのたんいには、ℓやdlのほかにミリリットルがあります。1ミリリットルは1mlと書きます。
1ℓ=1000ml

実にあっさりした解説ですが、実は、1ℓ=10㎗=1000mlという単位変換をしっかり理解しておくことが重要です。ことに、㎗とmlなどはややこしくなってしまうので、市販の(小学2年生か3年生用)ハイレベル問題集などを使って、単位変換の問題に取り組んでおくとよいと思います。
表現の問題とは異なりますが、つぎのような問題です。

◎次のかさを小さいほうから順に書きなさい。

1)2ℓ,25㎗,21㎗
2)40㎗,800mℓ,7ℓ8㎗,6ℓ90mℓ

算数にみる日本語(小学3年生編)Part II

090909支援室だより

算数にみる日本語(小学3年生編)Part II

小学校3年生編の2回目です。本命の「わり算」にみる日本語表現をご紹介いたします。先日お伝えしたとおり、わり算の単元は、3)8)と2回に分かれています。といっても、割り切れるか、あまりがあるかの違いですから、計算の基本に変わりはありません。しかし、「あまりのあるなし」で、躓いてしまう、あるいは、計算に時間がかかってしまう子どもが結構いますので、あなどれません。

3)割り切れる数のわり算
いきなり問題です。
「クッキーが12こあります。1ふくろに4こずつ入れると、何ふくろできるでしょうか。」つづいて、
「シールが24枚あります。1人に6枚ずつ配ると、何人に分けられるでしょうか。」
わり算の基本は、「割る」「分ける」ことですが、実際の用語では、上記のように、「~ずつ・・・する」という表現になりますね。まず言葉の問題として、「~ずつ配る」などの表現が、「分ける」ことなのだという理解からスタートしているところがポイントです。教科書ではさらに、
「クッキーが12こあります。4人に同じ数ずつ分けると、1人分は何こになるでしょうか。」という問いかけから、「同じ数ずつ分けると1人ぶんが何こになるかを考えよう」と課題に入ります。

教科書での解説にはありませんが、上記の2つの表現はわり算における2つの概念を表しているのです。
ア:包含除(ほうがんじょ)
(全体の数)÷(1あたりの数)=(いくら分)
上記の問題でいうと、
「クッキーの数」(全体の数)÷「4こずつ」(1あたりの数)=3ふくろ(いくら分)です。

イ:等分除(とうぶんじょ)
(全体の数)÷(いくら分)=(1あたりの数)
上記の問題では、
「クッキーの数」(全体の数)÷「4人ずつ」(いくら分)=3こ(1あたりの数)です。

違いがわかりづらいでしょうが、答えの単位を見てください。アの問題では、「わられる数(全体の数)」と「わる数(1あたりの数)」の単位が同じで、答え(いくら分)の単位が「わられる数(全体の数)」と異なっています。イでは逆に、「わられる数(全体の数)」と「わる数(いくら分)」の単位が異なり、「わられる数(全体の数)」と答え(1あたりの数)が同一になります。
単位をつけて厳密な式にすると、
ア:12(こ)÷4(こ)=3(ふくろ)は成立しますが、
イ:12(こ)÷4(人)=3(こ)は「わられる数」と「わる数」の単位が同じではないので、概念として成り立たないことになります。ですから「等分除」での、単位をつけた計算の場合には、12(こ)÷4=3(こ)とするのが正解です。

教科書に戻って、解説のページの表現です。
「12÷4のわり算で、12をわられる数、4をわる数といいます。」とまあ、これは「かけ算」のときと同じ用語の紹介で、このあとにも、包含除と等分除の考え方が、文章題で出てきます。
「8このクッキーを1人に2こずつ配ると、何人に分けられるでしょうか。」(包含除)
「8このクッキーを2人で同じ数ずつ分けると、1人ぶんは何こになるでしょうか。」(等分除)

※教科書では、「包含除」「等分除」という表現はいっさい出てきませんので、その点はご了解ください。

8)あまりのあるわり算
教科書での問題です。
「17このみかんを5こずつふくろに入れるとどうなるかな。」

「17このみかんを1ふくろに5こずつ入れると、□ふくろに分けられて、□このこります。
このようなときにも、わり算の式で次のように書きます。」

「17÷5=3あまり2(17わる5は3あまり2) 答え 3ふくろに分けられて、2こあまる」
ここまでが導入部分の表現です。

ほかに「あまりがある」=「わりきれない」、「あまりがない」=「わりきれる」という説明も登場します。
では文章問題を。
「貝がらが20こあります。1ふくろに6こずつ入れると、貝がらが6こ入ったふくろは何ふくろできるでしょうか。また、貝がらは何こあまるでしょうか。」
上記の問題は、単純に、計算してあまりまでもとめる問題ですが、次のページの問題では、
「みかさんたち23人は、遊園地に来ています。4人乗りのふねにみんなが乗るには、ふねは何そういるでしょうか。」というものがあります。
そうですね。あまりになった人たちが乗るふねも必要になりますので、
23÷4=5あまり3 答え 5そう・・・・・・ではありません。
5+1=6   答え 6そう としなければなりません。

算数にみる日本語(小学3年生編)Part I

算数にみる日本語(小学3年生編)Part I

本日の「算数にみる日本語」は、小学校3年生の教科書に移ります。2年生での最大の目標が、九九の完全マスターでした。現在の検定教科書では、この「かけ算」の定着を前提に、小学校3年生から「わり算」に入ります。そこで、今回は、「教育出版」の教科書での学習カリキュラムをご紹介しながら、どのような表現で学習を進めていくのかをご覧にいれます。
上巻のもくじをみると
1)かけ算のきまり
2)時こくと時間
3)わり算(九九の範囲)
4)直角と三角形、四角形(直角三角形・長方形・四角形の導入)
5)たし算とひき算(3けたどうしのたし算・ひき算)
6)長さ
7)表とぼうグラフ
8)あまりのあるわり算(九九の範囲)
9)水のかさ
となっています。わり算は、割り切れるわり算とあまりのあるわり算が、3)と8)で時間をおいて出てくるのが分ります。

1)で、かけ算のきまりを学習するのは、2年生の復習から導入して、わり算の理解をよりスムーズにするためです。

まとめのページでは、
「かけ算では、かける数が1ふえると、答えはかけられる数だけ大きくなります。また、かける数が1へると、答えはかけられる数だけ小さくなります。」とあり、
「かけられる数(1あたりの数)」、「かける数(いくつ分)」と「答え(ぜんぶの数)」の関係をおさえます。また、
「かけられる数とかける数を入れかえても答えは同じ」(交換法則)や、「7×4の答えは、2×4と5×4の答えをあわせた数になります。」(分配法則)の確認も出てきます。これは、九九の範囲を超えた計算をするときの工夫につながります。

※ この章の中では、あわせて「=」(等号)「>」「<」(不等号)の記号も紹介されています。
「等号」⇒「等号の右がわと左がわの式や数がひとしいことをあらわすしるしです。」
「不等号」⇒「数の大小を表すのに、<、>のしるしがあります。」という表現です。

2)時こくと時間
「時こく」は、ちょうどの時をさし、「時間」は「時こく」と「時こく」の「間」を表すことをここで学習します。
教科書の内容です。
「みゆきさんが朝ごはんを食べ始めた時こくは7時です。」
「時計の長いはりが1めもり進む時間は1分間です。」
つづいて設問です。
「午後2時50分から午後3時25分まで、紙ひこうきをとばして遊びました。紙ひこうきで遊んだ時間はどれだけでしょうか。

明日に続きます。