‘09年度入試問題’ カテゴリ内のアーカイブ
2009年12 月11日 金曜日
091211 支援室だより
聖学院 入試問題情報
前回の「聖学院中学校 入試・授業体験」に引き続き、
本日は、入試問題に関する情報をご提供いただきましたので、ご紹介いたします。
本日ご紹介するのは、2009年度の帰国生入試問題です
(算数は、一般と同一)。
また、2010年度入試に向けた「傾向と対策」もご紹介いたします。
同校を受験する、しないにかかわらず、受験を控えた方の参考になると思います。ぜひご覧ください。
〔ご利用方法〕
以下の文字リンクをクリックしてください。
PDFファイルにリンクしています。
プリントアウトしてご利用ください。
※帰国生選抜方式は、『A方式:英語・算数・面接(英語による面接)』と、『B方式 : 国語・算数・面接(日本語よる面接)』となっております。
【過去問題】
■ 英語【帰国生】問題 を見る ■ 解答 を見る
■ 算数【帰国・一般】問題 を見る ■ 解答 を見る
※ 国語の入試問題に関しましては、著作権保護の都合により、掲載を控えております。なにとぞご了承ください。
【傾向と対策】
■ 国語【一般】を見る / 【特待選抜】を見る
■ 算数【一般】を見る / 【特待選抜】を見る
2009年6 月10日 水曜日
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本日は、静岡県沼津市にある「加藤学園暁秀中学校」の入試問題【英語】の概要と問題の一部をご紹介いたします。
1983年に開校した比較的新しい学校ですが、1926年に設立された沼津淑徳女学院を源流とする伝統のある学校です。1998年には、バイリンガルクラス(現バイリンガルコース)を設置して、イマージョン教育を導入いたしました。2002年には「国際バカロレア機構(IB)」から大学入学資格プログラムの実施校として国内で初めて認可を受けています。
まずは、入試の概要をご紹介いたします。募集人員120名のうち、バイリンガルクラスは、30名の募集です。試験は、1月10日(土)※ 09年度 に行われ、国語・算数・英語(各60分)+面接(保護者同伴)の総合で合否判定されます。初等学級からの内部進学者と中学からの入学者の割合が8:2ですが、初等学級も中学高校と同様にイマージョン教育を行っていますので、海外生活が長く、かつ英語による学習歴が長いお子さまには適した学校の一つと言えるのではないでしょうか。入試広報の青木先生に、入試に向けてどの程度の力が必要かをお聞きしましたところ、「入学時点での学力を、たとえば、英語の力(英検の目安でなん級だとか)で判断するよりも、むしろ、国語、算数、英語のそれぞれの習熟度を見て、総合的に判断しています」とのことでした。それは、「入学時点での学力も大事ですが、加藤学園では、この学校で6年間をどのように過ごし、そして、6年間でどう育てるかを視野に入れて入学試験も1人ひとりを見ます。入学試験で、ただ英語ができればよいというのではありません。それは、1人ひとりが異なる学習歴、成育歴をもっていて、その時点での習熟度もそれぞれ違うからです。習熟度が異なれば、個性も異なるので、その個性をうちでどれだけ伸ばせるかを判断するのが入学試験だと思うからです。」というお話でした。
たとえば、現地校や国際校での学習が長いお子さまは、日本語に不安があると思います。が、この学校では、「母語が英語でちゃんと確立されていれば、その後の学習には問題ない」と考えます。むしろ、「日本国内で、英語の勉強に偏りすぎて、日本語(母語)の習得をないがしろにし、どちらも中途半端になってしまっている子が伸びにくい」とおっしゃいます。日本語、英語どちらにせよ、母語を確立するために大切なのは、幼児期から小学校低学年(「9歳の壁」を迎える)までです。その時期の教育の支柱となるのが家庭環境であることはいうまでもありません。
では、【英語】の問題紹介です。全文のご紹介はできませんので、概要と一部のみの掲載になることをご了承ください。
【英語】(60分75点満点)
3部構成になっており、
Listening Comprehension(20点15分)
Reading Comprehension (30点25分)
Writing(25点20分) です。
Listeningは、4つのパッセージに対して、それぞれ5つの設問があり、それぞれに記号で答える問題。
Readingは、4から5のパラグラフからなる3つの文章を読み(長文読解)、それぞれの設問に記号で答える問題です。形式としては、TOEICのパート4とパート7に似ている感じですね。
正解の記号に○をつける解答形式ですが、注意してほしいのは、Directionsにある「訂正する場合には、消して○を付け直すのではなく、はじめの○に×をつけて、正解だと思う解答に改めて○をする」という訂正方法についてです。Directionsを読み飛ばすことなく、しっかり確認してから問題を解きましょう。
Writingは、1)2)の2つの問題から1つを選択し、最低3つのパラグラフで書くこと、1パラグラフにつき最低4、5単語で書くことが条件になっています。
そのうちの2)をご紹介いたします。
2)What are three important qualities for being a successful student?
指定条件を満たしながら、書く練習にトライしてみてください。
※ 算数の試験問題は、日本語版と英語版と両方用意されていて、選択することができます。問題は同一です。
2009年6 月8日 月曜日
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本日は、5月25日(月)の「学校訪問レポート」で帰国生入試についてと、30日(土)の「入試問題 第9回」で日本語の作文問題をご紹介いたしました「かえつ有明中学校」の帰国生入試問題紹介第2弾、【英語】をお届けいたします。
帰国生入試の概要をおさらいしておきます。2006年4月に現校舎に移転し、共学化したのを機に、海外帰国生入試も始まりました。現在では、中1:10名、中2:7名、中3・高1がそれぞれ4名、高2:5名、高3:6名と、編入学試験での入学者も含めた各学年での帰国生数が増えてきています。
09年度の転・編入試験も7月17日(金)に実施されます。
要項の詳細は、http://www.ariake.kaetsu.ac.jp/returnee/transfer.htmlでご確認いただくことができます。
入学試験、編入学試験ともに、A選考・B選考試験の2パターンが用意されています。A選考は、現地校および国際校で教育を受けた方が対象、B選考は、日本人学校または私立在外教育施設出身の帰国生が対象です。
本日ご紹介する英語の入試問題。section1:「Listening Comprehension」、section2:「Structure & Expression」、section3:「Reading Comprehension」の3部構成で試験時間は70分。難易度の目安は、英検準2級~2級です。すべてマーク式の解答ですので、スペリングミスなどは合否の判断材料になりませんが、全体を通してボリューム感がありますので、必ず過去問題を制限時間でやっておくことをお勧めいたします。
本日は、section2・3の問題をPDFファイルでご紹介いたします。
かえつ有明 帰国生英語入学試験 Section2&3
かえつ有明 帰国生英語入学試験 解答Section2&3
section1も含めたすべての問題については、
同校の入試担当(英語科)久保先生の運営されるサイト:http://takglobal.sakura.ne.jp/kaetsu/06_0admission.htmlでご覧いただくことができます。リスニング問題も、音声ファイルで用意されています。
2009年6 月6日 土曜日
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6月4日(木)に訪問し、同日、入試問題【国語】のご紹介をいたしました「渋谷教育学園渋谷中学高校」の2回目、【作文(日本語)】の問題紹介です。
4日の「支援室だより」をご覧になっていない方のために、受験科目をおさらいしておくと、
「国・英・算+英語面接」または「国・算・作文(日本語)+面接」のいずれかの選択で、合格者の割合は、英語選択:作文選択=6:4です。これはあくまでも目安であり、09年度の入試結果でいうと、合格者の合計が49名。内訳が英語での合格者が28名、作文(日本語)での合格者が21名ですので、実際には、4:3の割合だったことがわかります。現地(国際)校出身でなくとも、国内生並みの国語
・算数の科目対策にあわせて日本語による課題作文対策を十分にとっていれば、合格は可能だということですね。しかしながら、国内生受験者のレベルは相当のものです。国語の問題については、すでに一部をご紹介いたしましたが、帰国生は別試験といえども、難易度の高い文章読解問題ですので、その点をふまえ、こと作文は差をつけられるものに仕上げられるよう、記述・表現力を高めておいてください。
作文練習につきましては、会員の方対象コンテンツ「高校入試ワンポイント」で詳しく述べていますので、ぜひご覧になってください(高校入試用ですが、中学入試にも当てはまります)。
では、問題をご紹介いたします。ある課題に対して、600字~800字程度の作文を書く、というのが渋谷教育学園の出題で、条件が付帯している、いわゆる「条件作文」になっている年度もあります。出題の傾向をご参照いただけるように、過去4年分の課題を掲載いたします。いうまでもなく、同一の問題が来年度以降出題されることはありません。ですが、過去問題を利用して練習しておくことや、どのような傾向で課題が出されているかを知っておくことは、対策を立てるうえで重要な要素になります。ぜひ参考にしていただき、練習にお役立てください。また、身近に作文指導を受けられる環境にいる方は、添削指導を受けながら何度も書き直しをしていくことも上達に効果的です。もし、海外在住の方で、こうした機会がないという方は、ワープロソフト(ワードなど)で作文を入力して、info@kaigaishijo.comへメールで作文をお送りいただくか、+81-045-948-6541(海外子女教育支援室 須藤)までファックス送信していただければ、アドバイスにご協力いたします。
【2009年度】(60分・満点20点)
《注意事項》
◎受験番号・名前・題名を原稿用紙の指定されたところに書くこと。
◎作文はたてがきで書くこと。
◎下書きをする場合はこの紙の余白や裏面を自由に使ってかまいません。
◎原稿用紙がたりなくなったとき、またはやぶれたときは手をあげて試験監督に申し出てください。
《問題》
次の空らん(1)(2)に言葉を入れて題名を完成させ、600字~800字程度の作文を書きなさい。
「(1)さんを(2)へ連れて行きたい」
※ 空らん(1)には、あなたが暮らしていた国で出会った人の名前・呼び名を入れること。
※ 空らん(2)には、日本にある場所や建物の名前を入れること。
※ 文章の中に、次の三つのことがらを具体的に書くこと。
・(1)の人物がどのような人物であるか
・(2)はどのようなところであるか
・(1)の人物を(2)の場所に連れて行きたいのはなぜか
※ 原稿用紙の一行目から本文を書くこと。
【2008年度】(60分)
《注意事項》
◎受験番号・名前を原稿用紙に書くこと。
◎作文はたてがきで書くこと。
◎下書きをする場合はこの紙の余白や裏面を自由につかってかまいません。
◎原稿用紙がたりなくなったとき、またはやぶれたときは手をあげて試験監督に申し出てください。
《問題》
次のふたつの題名からひとつを選んで、600字~800字程度の作文を書きなさい。
「自分の住んでいた国・地域から日本に輸入したいもの」
「日本から自分の住んでいた国・地域に輸出したいもの」
※ 輸入・輸出するものは、具体的なものに限らず、生活習慣や考え方などでもかまいません。
※ 題名を原稿用紙に書く必要はありません。
【2007年度】(50分・満点100点)
《問題》
次の題名で600字以上の作文を書きなさい。
「あなたが暮らしていた国の良いところと日本の良いところ」
《注意》
◎この用紙と原稿用紙をきりはなさないこと
◎受験番号・名前は必ずこの用紙に書き、現句オ用紙には受験番号・名前を書かないこと。
◎題名を原稿用紙に書く必要はありません。
◎別に配る用紙は下書き用紙です。自由に使ってかまいません。
◎作文はたてがきで書くこと。
◎原稿用紙がたりなくなったとき、またはやぶれたときは手をあげて試験監督に申し出てください。
【2006年度】(50分・満点100点)
《問題》
次の題名で600字以上の作文を書きなさい。
「日本で生かしたい海外での経験」
《注意》※ 2007年度の注意と同様です。
2009年6 月4日 木曜日
09年 入試問題 第10回
6月4日(木)、東京都渋谷区にある「渋谷教育学園渋谷中学高等学校」を訪問してきました。訪問レポートのほうは後日掲載します。楽しみにしていてください。先行して本日は、帰国生入学試験問題の【国語】の問題の一部をご紹介いたします。
その前に入試の概要を。渋谷教育学園渋谷中学は、国内一般での受験においてもレベルの高い学校としてその地位を確立していますが、14年前にはじまった帰国生入試でも、近年では、定員12名に対して、志願者が230名を超える超人気校となりました。受験科目は、国・英・算+英語面接、または国・算・作文(日本語)+面接のいずれかの選択で、合格者の割合は、英語選択:作文選択=6:4です。いずれにしても、国語・算数の入試対策は必要です。帰国生専用試験とはいえ、国語・算数の難易度は高く、そのわけは、国内一般生のレベルがひじょうに高いうえ、帰国生との混合クラスですので、英語力のみならず、国算における高い水準での受験対策学習(教科書レベルではけっしてありません)に取り組んでおかなければ、入学後の学習についていくのが厳しいからでしょう。では、その気になる国語です。
なお、いつもながら、著作権保護の観点から、出典の全文掲載は控えます。ご了承ください。
【国語】(50分・100点)
[一]文学的文章「緋色の帽子」(池永 陽著)の一部
出典は、「colors(カラーズ)」(ホーム社)の中に収録された短編です。第二次世界大戦中の東京大空襲を題材にしたお話。ぜひ、読んでいただきたいので、内容紹介は割愛します。取り上げられているのは、主人公(潤)が幼馴染みの美代との会話と、そして、潤の母も含めた三人を空爆が襲うところまでを述懐する箇所です。
けっしてこの文章が来年度以降登場することはないでしょうが、注目していただきたいのは、設問を解く以前に、文章そのものを理解するための教養といいますか、知識といいますか、この本そのものを読んでいなくても描写していることが理解できる素地をもっていないと、太刀打ちできないという点です。語彙の一部を拾ってみても「軍需工場」「口が裂けてもいえるはずがなく」「陰をひそめて」「フンベツ臭い(漢字の書き取り)」「防空頭巾」「防災訓練」「運命の三月十日」「血の気がひいていく」「やみくもに」など、時代背景を理解できることばや、慣用表現を身につけていなければ、まず、文章読解にたどり着けないのではないかと思います。
設問を一部掲載いたしますが、素材文を掲載できませんので、ご参考程度にご覧ください。
問三 線(1)「ふわっと顔をほころばせながら」とありますが、美代ちゃんが「顔をほころばせ」たのはなぜですか。三十一字以上四十字以内で説明しなさい。
問八 線(5)「私は自分の心がすうっと落ちついていくのがわかりました」とありますが、ここで「私」が「落ちついてい」ったのはなぜですか。五十一字以上六十字以内で説明しなさい。
[二]論説文「希望の原理」(岸田 秀著)
「自我の安定」という話題に対して、筆者の考えを理解する問題です。話題⇒形式段落の要点⇒意味段落の把握⇒要旨(意見)段落の把握という読み進め方をしていきますが、ここでも、難解な単語が出てきます。たとえば、「進歩史観」「錯覚」「嘲笑(ルビつき)」「確乎とした(ルビつき)」「下司の勘ぐり(ルビつき)」「知覚の心理学」「自家撞着(ルビつき)」(※設問になっている)「優越」「劣等」などなど。こうした語彙は、国内一般の小学生でも理解が難しいものです。学校訪問レポートでもふれますが、帰国後、入試まで時間がある場合はそのかぎりではありませんが、海外にいるうちから、塾に通ったり、ご家庭でこうした種類の文章を読ませたりなどの対策をしておかなければ合格基準への到達はつらいのではないでしょうか。
では設問の一部ご紹介です。
問四 線(2)「自分も同じクソだ」とありますが、それはどういうことですか。二十一字以上三十字以内で説明しなさい。
問五 線(3)「自家撞着的な」とありますが、前後の内容から考えて、この言葉はどのような意味で用いられていると考えられますか。最もふさわしいものを次の中から一つ選び、記号で答えなさい。
ア 自分のことを大切に思いすぎてしまうような
イ 自分のまわりの状態を無理に変えてしまうような
ウ 自分の行動が矛盾した結果をまねいてしまうような
エ 自分の考えが自分でも理解できなくなってしまうような
オ 自分のよくないところに目を向けなくなってしまうような
明日は、【作文(日本語)】の問題をご紹介いたします。
2009年6 月3日 水曜日
市川中学校・高等学校 訪問レポート
昨日の「支援室だより」でご紹介した「市川中学校・高等学校」の学校訪問レポートです。
※ レポート内のデータ・日程等は、すべて学校発行「SCHOOL GUIDE 2010」およびご提供いただいた入試結果情報に基づいています。
千葉県市川市にあり、京成「鬼越駅」から徒歩20分をはじめ、JR・都営地下鉄新宿線「本八幡」駅、「市川大野」駅、「西船橋」駅のそれぞれより、バスで11分から20分。「市川学園」バス停を降りると、まさにキャンパスとよべる広々とした敷地内に、近代的で瀟洒な校舎が迎えてくれます。
2003年の共学化とともに移転した新校舎では、最先端のIT機器を積極的に取り入れ、カリキュラムの発展、生徒の利便性の向上を図る新たな取り組みがなされており、2010年からは週6日制がスタートするなど、70年の伝統を受け継ぎながらも、つねに進化・発展を遂げる学校の熱意を感じてきました。また、高等学校は、09年に文科省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定を受け、物理・化学・生物での充実した実験・研究を通して、国際的な科学技術者育成をめざしています。さらに、教育方針のひとつである「子どもたちが自分で自分を教育する」ことを「第三教育」といい、自ら生涯学んでいける力を養うことも目標にしています。その一環として外部から大学教授、企業の専門家、芸術家など各界の有識者、著名人を招き、さまざまな分野・領域への興味・関心付けを行う「土曜講座」を開講しています。
帰国生入試については、中学校において、国際教育のさらなる充実、帰国生への対応の強化を目的として、09年度から新たに導入されました。入試には、I型(国内一般と同一問題、別枠選考)試験と、II型(国語・算数・英語A・B)試験の2種類があり、日本人学校・現地(国際)校いずれの出身者でも受験できる制度になっています。帰国生認定条件も、「海外での滞在経験が1年以上、帰国後受験まで3年以内」と比較的緩やかに設定されていて、かつ、共学校ですから、男女問わず、帰国生にとっては、志望校選択の幅と受験のチャンスが大きく広がった年度となりました。それは、入試結果の数字にも表れており、初年度にも関わらず、I・II型あわせて77名の受験者を集めました(志願者79名)。来年度以降も要チェックの受験校の1つになりそうです。
入学後の受け入れについては、ネイティブとの英会話レッスンや、英検準1級講座、土曜ゼミでの選択講座で受講できるネイティブの授業など、英語学習者への英語力保持・伸張に向けたカリキュラムが用意されています。
入試広報部長の西村先生より、今年度の英語の入試問題をお預かりしてきましたので、全部をご紹介いたします。以下の各画像をクリックすると、問題が表示されます。さらに、問題をクリックすると拡大表示されます。


※A問題は英検準2級レベルの読解問題、B問題は英作文の問題です。特にB(その2)IIの英作文は、同様の出題が今後も想定されます。
※試験日は、1月20日(09年度)。場所は、幕張メッセ国際展示場です。なぜ、学校で入学試験が行われないのでしょうか? 実は、市川中学校の入学試験には、千葉県・東京都はもとより近県からの受験者が殺到し、毎年3000人強の受験者が集まります。もし、このことをご存知のない方がいらっしゃって、当日この受験者の数を目の当たりにすると、動揺の原因になりかねないので、この点もお忘れなく。
高校のほうは、1/16(金)に前期、1/27(火)に後期試験が行われました。前後期とも、一般入試の募集枠に含まれ、問題も「国・数・英(各50分、100点満点)」の同一試験、別枠選考です。帰国生の認定条件は、「2006年4月以降での海外在学期間が1年以上の者、またはそれに準ずると認められた者」と、中学校入試に比べると海外在学期間が限定されていましたが、来年度は、中学校とまったく同じ条件に変更になる予定です。受験結果は、前期29名中21名が合格、後期13名中、7名合格でした。
中学校と異なり、試験は本校で行われます。
【説明会情報】
※ 6月13日(土) 10:00~15:00 市川グランドホテルにて、「市川地区私立高等学校合同説明会」が開催されます。予約は必要ありません。
※ 6月20日(土) 10:00~15:30 フローラ西船にて、「市川・浦安市立中学7校合同説明会」が開催されます。予約は必要ありません。
詳細は、学校のURLでご確認ください。
学校説明会のご案内→ http://www.ichigaku.ac.jp/schedule/
学校写真


2009年5 月30日 土曜日
今週は、連日学校訪問に行っていまして、「支援室だより」の掲載がなかなかできない状態になってしまいました。毎日楽しみにしていらっしゃるみなさまにはご迷惑をおかけいたしました。来週、再来週と数校ずつ訪問の予定が入っていますが、いち早くレポートをお届けできるようにがんばっていきます! 入試問題のほうもいただいてきているのですが、全部ご紹介できる場合と、一部のみ、または概要のみとならざるを得ない場合があります。ここでご紹介している問題はあくまでもご参考いただくものでしかありません。受験対象となる学校の過去問題につきましては、なかなか市販されることがなく、学校に直接問い合わせの必要があるかと思います。入試方法についてのご質問やご相談は、info@kaigaishijo.comで承りますので、気軽にお問い合わせください。
今日は、月曜日(25日)の学校訪問レポートでお伝えした「かえつ有明中学校」の帰国生入試問題をご紹介したいと思います。Part I は【日本語作文】の問題です。
『問題・・・次の文章をよく読み、あなたの経験をふまえて六百字以内で感想を述べなさい。
ナポリっ子と待ち合わせをする時は、よほど腰をすえて、イライラしないように、初めから心がけておくべきである。
そうでもないと、ヒステリーになる。こちらが一人の時は、向こうも気を遣うものと見えて、比較的、定刻にやって来る。しかしそれが、こちらに連れでもいたりすると、とたんに遅れる。一時間くらいに待たされてイライラするようでは、※ナポレターノとつき合う資格がないみたいだ。
(中略)
イタリアのテレビ(国営)に、夜の八時ごろ、時刻知らせがある。八時ごろというのは、日によって、七時五十八分だったり、八時三分だったりするからである。時計の図が出て、針が時刻を指すのだから、八時きっかりにやればいいものを、めったに八時ちょうどであったためしがない。日本のテレビの、時計を右手に緊張しきっている※ディレクターは、これを知ったらなんと言うであろうか。
イタリアの鉄道(これも国営)も、従業員がナポレターノばかりではないかと思うくらい、遅れる。始終というわけではないが、二十分くらい遅れたといって騒いでいたらノイローゼになる。といって、四十分遅れるとの駅内放送で、しようがないコーヒーでも飲んで待つかとカフェへ行くと、十分もしないうちに再び放送で、四十分遅れるところがあと五分で到達すると言われ、慌ててホームへ駆けつけるなんてこともあるのだから、ほんとうに油断もすきもあったものではない。
日本に帰っていた時のことだ。京都から乗った新幹線が東京に着く直前、車内放送で、到着が二分遅れることをわびているのを聞いた時のわたしの感激は、もう説明するまでもないであろう。
(塩野七生「ナポレターノ」より)
※ ナポレターノ・・・ナポリに住んでいる人。ナポリっ子と同じ。
※ ディレクター・・・テレビ番組における責任者。番組づくりの進行形や指揮を行う。
※ ノイローゼ・・・なやむことが原因でなってしまう病気。』
さて、字数指定は、600字。制限時間は、50分です。異文化体験をテーマにした文章を読んで、自分の体験を織り交ぜながら自分の意見や感想を書かせる作文問題は、帰国生専用試験において出題頻度の高い傾向にあります。実は、近年の中学入試では、一般試験の文章読解問題でも、ひじょうによく出題されるテーマでもあるのです。生活様式や、価値観の相違や、ことばを通した文化の違い(否定疑問文とその応答のしかたなど)に関する文章を理解させる問題は頻出です。海外での生活経験のない小学生にそこまでの読解力を求めるのかと思えるほどなのですが、海外帰国子女入試では、実際に経験を積んできているわけですから、出題の意図は明確ですね。国内にいては、けっして得ることのない異文化体験をしているので、自身の経験に基づいた感想なり、意見なりを筋道立てて表現できる力が要求され、同時に国語力も試されることになります。会員の方対象「中学入試ワンポイント(入試の国語を知る)」で、後日掲載を予定していますが、先行して「高校入試ワンポイント」で「作文対策編」を連載していますので、文章表現力を高めるための方法は取り急ぎそちらをご参照ください。
さて、この課題作文に対してみなさんはどのように取り組まれるのでしょうか。わたしは10年ほど前にネパールに行ったことがあります。カトマンズからポカラに向かうときのことです。国内線の飛行機(といっても、自家用なみの小型機で、定員が20名ほどだったでしょうか)で移動するのですが、なんと! 定刻から遅れること3時間。なにか機体にトラブルでもあったのかと思いましたが、どうやらそうでもない様子。そして、信じられないことに、復路も行きと同じくらい出発が遅れてしまったのです。さすがに唖然ぼう然。怒りも通り越してただあきれるしかありませんでした。しかし、空港で待つ現地の人たちのなんと泰然としていることか。国民性の違いが如実に表れていますよね。みなさんも同じような経験をお持ちではありませんか?
印象的な作文を書くためには、実際に経験したことがリアルに表現できていることがまず肝心であり、感想が、その経験に基づくものでなければなりません。たとえば、上記のわたしの経験においても、どちらの国民性が優位なのかとか、どちらがいいとか悪いとかというよりも、この経験が「相互理解を深めるために貴重なものだった」ということが表現できることが望ましいのではないでしょうか。あまり踏み込むと、1人ひとりの独自の意見、感想という点で問題が生じますので、今日はこの辺でやめにしておきます。
次は、【英語】(70分)の問題と概要をご紹介する予定です。
2009年5 月21日 木曜日
09年度 入試問題 第8回
「早稲田大学本庄高等学院」の入試問題、第2回は英語です。
【英語】(50分、100点満点)
大問 I、II の2題構成。Iは、650語程度の長文を読み、設問に答える問題。設問数は27で、うち、日本語訳と英訳問題が1題ずつ、残りはすべて記号選択問題になっています。
IIは、会話文を読んで、設問に答えます。会話の内容は、映画に関するもので、映画を観終わったカップルが感想を話しあうものです。設問数は17で、日本語訳の問題が1題です。
帰国生にとっては、英語は武器にしなければならない科目です。問題形式は異なりますが、英語検定試験準2級くらいの力があれば、十分合格可能ラインには届くでしょう。しかし、それ以上のアドバンテージを期待されているはずなので、過去問を中心に同レベルの入試問題に数多く触れ、満点をねらってほしいものです。
※ 現地校(国際校)に通っている方は、問題文が日本語なので、この点も過去問を解いて慣れておく必要があります。
本日は大問Iのみをご紹介いたします。
I 次の英文を読み、設問に答えなさい。
Once upon a time a poor woodman and his wife lived in the middle of a forest. Every morning, the wife would prepare her husband’s lunch for him and fill his water bottle, and he would head off into the forest looking [ 1 ] good timber.
One day he went out as usual and found a huge old oak tree. “Ah, I could get some fine planks [ 2 ] of this tree,” he said [ 3 ] himself, and he took out his axe to chop it down. But just as he was swing the axe over his head, he heard a sad little voice saying, “Oh, please don’t chop down my tree. Please leave [ 4 ] alone!” He looked round and saw a tiny fairy [ 5 ] at the bottom of the tree. The woodman was so amazed he couldn’t say a thing. ア ”Please don’t chop down this tree. The forest is very big. Please choose [ 6 ] tree!” イ The woodman didn’t know what to do or say, but choose [ 7 ] last he agreed. “Well, all right, I won’t chop down this tree.”
ウ ”Oh, thank you, thank you! You won’t be sorry! And to show you how thankful I am, I’ll let you and your wife have i wishes, whatever they may be!”
And the fairy disappeared. The woodman looked all around, but 彼の目に見えたのは森だけだった, just as it always was. He felt a bit strange, so he decided to head home.
But the way seemed longer than usual, and [ 8 ] the time he got home he felt very tired. His wife was surprised to see him back so early, but she could see how tired he was, and she told him to sit down by the fire to recover. He sat down for a while, wondering if he had dreamt about the fairy. But as he sat there he gradually felt hungrier and hungrier, even thought it was still far too early for dinner.
[ 9 ] to hold out, he called to his wife, “Isn’t dinner ready?”
“Of course not!” said his wife. “Not for a couple of hours yet.”
“Ah, How I wish I had a nice big ring of black pudding in front of me right now!”
No sooner [ 10 ] he spoken, than what should come down the chimney but the biggest and nicest ring of black pudding he’d ever seen.
The woodman looked at the black pudding [ 11 ] amazement, and his wife looked at it with three times his amazement. “What’s the meaning of this?” she asked [ 7 ] last.
Suddenly had / remembered/said / the fairy / the woodman / to / what him. So it had not been a dream! He told his wife everything that had happened to him in the forest that morning, and (1)as he went on his wife got angrier and angrier. When he finished his story, she shouted, “What a fool you are! Just think of all the wonderful things you could have asked [ 12 ] , and you go and ask [ 12 ] , a black pudding! really! You’ve got no more brains than a pig! I wish that ring of black pudding was stuck through your nose!”
And (2)before you could say “Jack Robinson,” the black pudding was indeed stuck through the woodman’s nose, just like a ring stuck through a pig’s nose!”
He gave a pull at the black pudding, but it wouldn’t come off” His wife gave a pull at it, and it still wouldn’t come off. Then they pulled together, and they very nearly pulled off the poor woodman’s nose, but still the black pudding stayed right where it was.
“Well, what are we going to do now?” said the woodman.
His wife looked hard at him, and said, “Well, it’s not so ugly, after all. Perhaps you can leave it there!”
The woodman realized he must make a wish quickly, before his wife wished [ 13 ] something she wanted!
“I wish that this black pudding would come off my nose right now and lie on this plate!” he said loudly as the last wish. Sure enough, almost before he had finished saying “Plate,” the black pudding was gone from his nose and was [ 14 ] on the plate in front of him.
Well, even if the woodman and his wife didn’t get rich, they had [ 15 ] fine a black pudding for dinner for as you’ve ever seen!
(注) plank:板 axe:斧 black pudding:ソーセージの一種
問1 それぞれの問に対し、本文の内容に合う最も適切な答えを選びなさい。
〔1〕 Why did the fairy decide to let the woodman and his wife’s wishes come true?
(a) Because the woodman had a lot of things for the fairy in the forest.
(b) Because the woodman helped the fairy with her work.
(c) Because the woodman asked the fairy to give them what they would like.
(d) Because the woodman did not cut down the fairy’s tree.
(e) Because the woodman was not sorry for what he did to the fairy.
〔2〕 Why did the woodman’s wife tell him to sit down by the fire at home?
(a) Because she thought he needed a good rest.
(b) Because she thought it was very cold even inside.
(c) Because she wanted to ask him about the fairy.
(d) Because she wanted to prepare dinner for him.
(e) Because she was surprised that he got home so early.
〔3〕 Why did the woodman’s wife get angry?
(a) Because the black pudding wouldn’t come off his nose.
(b) Because he ate a nice black pudding all by himself.
(c) Because she also got hungrier and hungrier.
(d) Because she did not believe his story.
(e) Because they did not get a better thing than a black pudding.
〔4〕 Why was the woodman able to eat a black pudding ?
(a) Because his wife did not make a wish before he did.
(b) Because his wife did not want to eat it.
(c) Because it was stuck through his nose.
(d) Because it was the best pudding he’d ever seen.
(e) Because the fairy felt sorry for him.
問2 文中の[ 1 ] ~ [ 15 ] に入る最も適切なものをそれぞれ選びなさい。
[ 1 ] (a) after (b) at (c) for (d) from (e) of
[ 2 ] (a) ahead (b) in spite (c) inside (d) instead (e) out
[ 3 ] (a) about (b) for (c) in (d) of (e) to
[ 4 ] (a) it (b) itself (c) myself (d) them (e) you
[ 5 ] (a) has stood (b) is standing (c) standing (d) stands (e) to stand
[ 6 ] (a) another (b) other (c) others (d) the other (e) the others
[ 7 ] (a) at (b) in (c) on (d) to (e) with
[ 8 ] (a) behind (b) by (c) from (d) till (e) to
[ 9 ] (a) Able (b) Disabled (c) Enable (d) Enabled (e) Unable
[ 10 ] (a) had (b) have (c) is (d) was (e) were
[ 11 ] (a) against (b) for (c) from (d) in(e) on
[ 12 ] (a) about (b) for (c) of (d) on (e) to
[ 13 ] (a) for (b) of ( c) on (d) to (e) with
[ 14 ] (a) lain (b) lay (c) laying (d) lied (e) lying
[ 15 ] (a) as (b) by (c) for (d) on (e) with
問3 次の問に答えなさい。
〔1〕文中のア~ウに入る最も適切な文の組み合わせを選びなさい。
1.And the fairy began to cry.
2.The fairy spoke again
3.The fairy wiped away her tears and smiled.
(a) ア:1 イ:2 ウ:3
(b) ア:2 イ:1 ウ:3
(c) ア:2 イ:3 ウ:1
(d) ア:3 イ:1 ウ:2
(e) ア:3 イ:2 ウ:1
〔2〕 iに入る最も適切なものを選びなさい。
(a) two (b) three (c) four (d) five (e) six
〔3〕 文中の□内の語(句)を並びかえて意味の通る文にしたい。最も適切なものを選びなさい。
1. had 2. remembered 3. said 4.the fairy 5. the woodman 6. to 7. what
(a) 4-2-7-5-1-3-6 (b) 4-3-6-5-7-1-2 (c) 5-1-2-7-4-3-6 (d) 5-2-7-4-1-3-6 (e) 7-1-4-3-6-5-2
〔4〕文中の下線部(1)で用いられているasの意味に最も近いものを選びなさい。
(a) As a young man, he taught English in Africa.
(b) As time went by, I gradually forgot about him.
(c) As you are leaving last, please turn out the lights.
(d) Do in Rome as the Romans do.
(e) My wife came up to me as I was talking with my daughter.
〔5〕文中の下線部(2)の意味として最も適切なものを選びなさい。
(a) finally (b) later (c) still (d) suddenly (e) yet
〔6〕下線部の発音が他と異なるものがある組を1つ選びなさい。
(a) bottle bottom chop got wonder
(b) decide lie right tiny wife
(c) down found loudly now house
(d) dreamt felt ready regret together
(e) husband hungry stuck suddenly ugly
〔7〕文中の 部を日本語に直しなさい。
〔8〕文中の□内の日本語を英語に直しなさい。ただし、allではじめること。
次回は【数学】をお届けします。
2009年5 月15日 金曜日
今年度の入試問題、今回からは、埼玉県本庄市にある「早稲田大学本庄高等学院」の入試問題を順次ご紹介してまいります。
上越新幹線の本庄早稲田駅を降りて歩くことおよそ10分。早稲田大学の附属校としては、早稲田大学高等学院と同様、進学条件を満たせば、全員が早稲田大学へ進学できます。寄宿施設もあり、帰国生の受け入れも積極的に行っています。以前は男子校でしたが、現在は共学校です。ただし、女子の募集人員の全体に占める割合は、男子が約210名に対して女子が約80名で、3割強となっています。
【入試制度】※昨年度の募集要項です。日程などは変更になる場合がありますので、ご注意ください。
試験の種類は、「自己推薦入試」「一般入試」「帰国生入試」に分かれます。
「自己推薦入試(α選抜)」は、書類選考(1次)と面接(2次)によって、査定が行われます。
募集人員は、男子が約45名、女子が約10名です。
※ 2003年からは、帰国生のための自己推薦入試(I選抜)も導入されました。選考は、1次が書類選考で、1次試験に合格すると、2次試験は作文(60分)と面接で合否が決まります。
募集人員は、男子が約15名、女子が約5名です。
「一般入試」は、1次が筆記試験、国語・英語・数学(各50分 100点満点)で、1次合格者は2次試験で面接があります。募集人員は、男子約130名、女子約60名です。
「帰国生入試」は、1次試験は、一般入試と同一試験で、別枠選考となります。2次も一般と同様に面接試験で合否が判定されます。
※ 帰国生は、「I選抜」が1月22日に試験が行われ、「帰国生入試」が2月9日ですので、「I選抜」で不合格でも、「帰国生入試」に出願できるので、筆記試験への準備をしっかりしておけば、2回チャンスがあります。
※ 本年度の入試結果詳細に関しましては、トップページ→「海外→日本に戻る方・戻られた方」メニュー内の「最新入試結果情報」からご覧ください。
では、本日は、帰国生入試問題の【国語】を一部ご紹介いたします。著作権保護の都合上、問題文の掲載は差し控えますので、ご了承ください。
【国語】(50分、100点満点)
長文読解問題二題構成
[一]解説文「短歌の世界」(岡井 隆著)約2500字
「斉藤茂吉」「窪田空穂」「北原白秋」「釈迢空」の短歌を引用しつつ、日本人の風土的体験をどのように日本人の感性は受け止め、どう表現してきたのかを解説する文章。
引用されている短歌をご紹介します。
松かぜのつたふる音を聞きしかどその源はいづこなるべき
『小園』 斎藤茂吉
星満つる今宵の空の深緑かさなる星に深さ知られず(a)
『鏡葉』 窪田空穂
物の葉やおそぶ蜆蝶はすずしくてみなあはれない風に逸れゆく
『橡』 北原 白秋
葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし(b)人あり
『海やまのあひだ』 釈迢空
春山にわが来入りゐてひとりのみ乾反る落葉のおと聞かむ(c)とす 『小園』 斎藤茂吉
※下線は実際の入試では波線です。
設問紹介
問1 短歌の中の波線部a~cはいずれも助動詞である。その文法的意味を次の中から選んで記号で答えなさい。
ア 過去 イ 完了 ウ 推量 エ 意志 オ 打消
問7「春山に」の短歌に対して筆者は肯定的であるが、それはなぜか。その理由を本文中の語句を用いて三十字以内で答えなさい。
設問そのものの難易度というよりも、幅広い語彙力や、表現力、短歌についての知識を前提に、長文内容を理解する力を求めています。特に海外・帰国生にとっては、日本特有の季節(四季)感とか、文語的表現へのなじみがないと、内容理解は難しいかと思います。まずは、過去問を数年分しっかりと解くこと、短歌・俳句などの鑑賞文を扱った類題を多く解いておくことをお勧めします。
※ 本庄高等学院では、例年、韻文(詩・短歌・俳句)を絡めた長文問題が出題されています。
H20年:「日本文化における時間と空間」(加藤周一著)
問2 傍線部2「松(待つ)」は和歌の修辞である。何と呼ばれる修辞か、漢字二字で答えなさい。
問3 空欄Aに入るべき表現を次から選んで記号で答えなさい。
ア 春宵一刻値千金 イ 冬来たりなば春遠からじ
ウ 目に青葉山ほととぎす初がつお エ 天高く馬肥ゆる秋
H19年:「日本語の力」(中西進著)
問3 傍線部2「仮名序」の作者名を次の中から選んで記号で答えなさい。
ア 在原業平 イ 大伴家持 ウ 紀貫之 エ 菅原道真 オ 柿本人麻呂
[二]文学的文章「地獄のボランティア」(町田 康著)約3400字
ある小説家が、ボランティア団体の雑誌から、取材原稿料を支払えないというインタビューの依頼を受け、「ボランティア」について考えを巡らせるという場面です。
通常、物語・小説の場合、「場面の変化から登場人物の心情の変化を理解」し、主題(テーマ)にせまるというのが読解のポイントになるわけですが、この文章のこの場面では、ある事件の推移が描かれているのではなく、主人公である「私」の自問自答の反復で、最終的に「ボランティア」ってこういうことか、という結論に至る、その過程と結果を押さえることが読解のポイントになっています。
設問紹介
問5 傍線部3「彼は実にボランティアの好きな男」について、「彼」にとっての「ボランティア」とはどのような存在なのか。それが端的に述べられている二十五字以内の語句を本文中より抜き出して答えなさい。
問7 「私」は「ボランティア」をどのようなものだと結論づけたのか。本文中の語句を用いて五十字以内で答えなさい。
2009年5 月14日 木曜日
4月下旬にご紹介していた「大教大池田高等学校」の数学のご紹介がまだでした。ちょっと間が空いてしまいましたが、本日は、この問題の概要と抜粋問題をご紹介したいと思います。
問題の詳細に関しましては、info@kaigaishijo.comまでお問い合わせいただければ、可能な範囲でお答えいたします。
※実際の問題を画像で添付していますが、読みづらい場合は、ブラウザの文字を拡大してご覧ください。
【数学】(60分)
【1】~【5】までの大問5題、小問14題構成です。全体的にバランスのとれた良問であり、奇をてらうことなく、正統な数学力をみる問題で、論理的思考力 を正確に測ることができる問題です。また、大学入学試験に通ずる基礎力をみており、小手先のテクニックを身につけるのではなく、正解に至るまでのプロセス を理解するための問題演習を日ごろから心がけておくことをお勧めします。
【1】の計算問題は、基本的な計算力をみる問題で、ここでの失点は避けなければなりません。
※問題は省略します。

【2】順列・組み合わせの問題です。解法には、1)公式にあてはめて解くパターンと、2)1つひとつ数字を当てはめていく、力技で解くパターンがあります が、今回の問題では、後者の方法で解きます。力技の問題を公式で解こうとすると、むしろ混乱して解答に至らなくなる問題です。これに気づくことがポイン ト。※数えられる範囲でしか出題されないので、それを手がかりに。
【3】空間図形の問題。(1)(2)の面積を利用して、(3)を解くというストーリー性のある問題です。空間図形の基本的な問題演習によって、与えられた 数字から、答えを求めるのに必要な数字を導き出す感覚(センス)を磨いておくこと。図形が弱い人は、より多くの問題をこなしましょう。
【4】平面図形(移動)
中学入試でもよく出る問題で、【3】同様、ストーリー問題になっています。つまり、(1)から順序よく正確に解くことが、(4)までのすべての問題の正解 への手がかりとなるように構成されているので、わからなくなったときに、途中の問題を飛ばすと、結局、それ以降の問いにも答えられなくなるので、この点に 注意しなければなりません。たとえば、(4)は、解が2つですが、これは(3)の図形を利用することによってはじめて認識できる問題となっています。
※この問題の延長線上に、大学受験に必要な高等数学の「基礎解析」があります。理系進学者はこの手の問題は必須です。

【5】証明問題(合同と相似)
中点連結定理と、合同条件、相似条件などをしっかり使いこなせれば、問題なく解ける問題です。
※類似問題の演習をしっかり積み上げておきましょう。